自炊手順[画像処理編]

<画像処理>
使用ソフト:Adobe PhotoshopCS6 & BridgeCS6
◇まずはPhotoshopの作業環境を自炊仕様に変更
編集(E)→カラー設定→(G)→
・作業スペースで
RGB→sRGB IEC61996-2.1を選択
グレー→sGrayを選択
・カラーマネージメントポリシーで
RGB→作業用RGBに変換
グレー→作業用グレーに変換
プロファイルの不一致→「開く時に確認」のチェックを外す
埋め込みプロファイルなし→「開く時に確認」のチェックを外す
他はそのままでOK

◇本文モノクロ処理
画像処理するフォルダをMini Bridgeで選択<ファイル(F)→mini breageで参照(G) >
→白黒ページのみを一括選択
アクションの使用方法:一括選択した画像右クリ→Photoshop→バッチ→作業窓が開く

◆カラー→グレスケに変換
チャンネルウィンドウ(レイヤーの右側のタブ)を開く→レッドレイヤーを指定(Ctrl+1)→
イメージ(I)→モード(M)→グレースケール(G)
ダイレクトにグレスケ化するより、レッドチャンネル抽出グレスケの方がより白黒に近くなるので、私は赤チャンネル抽出を利用しています。
グレスケは強制で8bit/チャンネルに変更されるので、次の作業のために16bit/チャンネルに戻す
イメージ(I)→モード(M)→16bit/チャンネル

◆レベル補正
白黒作業工程の中で、画面のコントラストを決める一番重要な項目
この操作によってがページ全体が白くもなるし黒くもなるので、バランスが肝心
ページの中で白い部分・黒い部分・グラデの部分が均等にあるような1枚を開く
イメージ(I)→色調補正(A)→レベル補正(Ctrl+L)
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▲は山の左端△は右の黒い部分の高さががはみ出る境目を選択(好みや個人差有)
※作品によってこの白黒度合いが様々なので、個々にアクション登録をすると後々便利
ちなみにこんな感じ
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レベル補正終了後、次の作業のために8bitに戻す
イメージ(I)→モード(M)→8bit/チャンネル

◆ゴミ取り(白飛ばし)
レベル補正で残ったスキャン時のゴミをきれいにする(というかぼかして目立たなくする)
レイヤーを複製→アンシャープマスク(500%, 1.0pixel, 24)→描画色:FFFFFF→色域指定(70)→
コピペしたレイヤー削除→範囲縮小2pixel→範囲拡張1pixel→範囲縮小1pixel→レベル補正で上限値を230くらいに
これ以降の画質加工は自炊wikiにある館の中の人◆SCAN/4rUhQ氏の自炊プロセスをそのまま使用させてもらってます。
やらなくても別に大丈夫だけど、やった方がやっぱり綺麗になるのでこまか~いアクションを登録してあります。長くなるので気になる方はググってプロセスファイルを探してみてください。

◇カラー画像処理
アクション登録でさくっと。
・イメージ(I)→モード(M)→Labカラー(L)
・イメージ(I)→色調補正(A)→レベル補正(Ctrl+L)
白黒と同様。ただし淡い色が多い場合は画像を見つつ白飛ばしの加減が必要
・描画色#FFFFFFを指定→選択範囲(S)→色域指定(C)→許容量:200→OK
・イメージ(I)→色調補正(A)→レベル補正(Ctrl+L)→
真ん中の△(デフォルト:1.0)を0.8~0.6に下げ→範囲解除
・イメージ(I)→モード(M)→RGBカラー(R)
・イメージ(I)→色調補正(A)→色相・彩度(S)→彩度を+10~20くらいまで上げる
淡い色なら余りあげすぎない方が無難 濃い系なら多少赤っぽくてもOK
・イメージ(I)→色調補正(A)→特定色域の選択(S)→
イエロー系:イエロー+20, ブラック+5, 白色系:イエロー+20
カラー自動処理完了

◇ホワイト部分が多いカラーの場合、白黒ページ同様、ゴミ取りもする
・表紙部分以外を長方形選択ツール(M)で範囲選択
・描画色#FFFFFFFを指定→選択範囲(S)→色域指定(C)→許容量:60→OK
・色つきの選択範囲を手動で除外→選択範囲(S)→選択範囲を変更(M)→縮小(C)→1px
・イメージ(I)→色調補正(A)→レベル補正(Ctrl+L)→右の△を山のふもとまで移動→OK
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◇表紙カバーの場合、折り目部分をスタンプで修正(手作業なので一番時間がかかる)

Labモードで作業の場合は、RGBモードに戻してから保存する

◆向きを揃える
エクスプローラーでフォルダ内を表示→あいてるとこ右クリ→表示→大アイコン
たまに横になってるページがあるので、右なり左なりに回転させて向きをそろえる

◆解像度・リサイズ
・画像全部を一括選択
・解像度を600→300へ 高さを2140pxに統一(B6サイズ単行本の場合)
※縦横比の固定のチェックを忘れずに!
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アクション登録をしてバッチ処理をすれば1冊1時間~2時間くらいで終了。
手間がかかるのは最初のアクション登録とスタンプ作業部分だけです。
指示さえ出せばあとはPCが頑張ってくれます。

印付け・トリミング作業に続く

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